HSAの最終月ルールを使うと、年の一部しか資格がなかった場合でも、年間上限まで拠出できることがあります。ただし、所定の期間、資格を保つ必要がある点に注意が必要です。
2026年の上限は、本人のみのHDHPで4,400ドル、家族向けHDHPで8,750ドルです。詳しい表は2026年のHSA拠出上限をご覧ください。
基本のルール
通常、HSA拠出上限は資格のある月数に応じて月割りします。6か月間だけ資格があった場合、基本の上限は年間額の6/12です。
最終月ルールでは、課税年度の最後の月の初日、通常は12月1日に資格があれば、年間を通じて資格があったものとして扱えます。
多くの納税者にとっては、2026年12月1日にHSA資格があれば、2026年の年間上限まで拠出できる可能性があるということです。
資格を維持すべき期間
このルールを使うには、テスト期間中、HSA資格を維持しなければなりません。暦年で申告し、2026年に適用する場合、期間は通常、2026年12月1日から2027年12月31日までです。
期間中に要件を満たせなくなると、このルールによって余分に拠出できた金額は通常、課税所得となり、追加税の対象にもなる可能性があります。
例1:保障が2026年7月1日に始まる場合
モーガンは2026年7月1日からHSA対応の本人向けHDHPに加入し、12月1日にも資格を保っています。
最終月ルールを使わなければ、月割りの上限は次のとおりです。
4,400ドル × 6 / 12 = 2,200ドル
ルールを使えば、2026年分として4,400ドル全額を拠出できる可能性があります。ただし、2027年12月31日の期間終了まで資格を保つ必要があります。
例2:保障が2026年12月1日に始まる場合
テイラーは2026年12月1日から家族向けHDHPに加入します。
ルールを使わない場合、家族枠の月割り額は次のとおりです。
8,750ドル × 1 / 12 = 729.17ドル
ルールを使えば、2026年分として8,750ドル全額を拠出できる可能性があります。しかし、2027年にHDHP以外の保障へ切り替えると、追加で拠出した部分が課税されるおそれがあります。
例3:資格を失うことが分かっている場合
2027年にMedicareへ加入する、HDHP以外へ切り替える、資格を失う別の保障を得る予定があるなら、このルールは適さないかもしれません。
その場合は、月割り拠出のほうが無難です。最終月ルールは、期間全体にわたってHSA資格を保てる見込みが確かな場合に有効です。
55歳以上の追加拠出
1,000ドルの追加枠も、月ごとの資格の影響を受けることがあります。55歳以上で最終月ルールを使う場合、12月1日に資格があり、維持期間の要件も満たせば、追加枠を全額利用できる可能性があります。
夫婦は、それぞれの追加拠出を本人のHSAに入れる必要があります。具体例は2026年に夫婦それぞれがHSAを持てる?をご覧ください。
雇用主拠出との関係
雇用主拠出もHSA上限に含まれます。加入に応じて勤務先が拠出する場合、その金額を含めてから、自分が追加する額を決めましょう。
例えば、2026年の本人向け年間上限が4,400ドル、雇用主拠出が800ドルなら、年間全額の資格がある場合、残りの枠は3,600ドルです。
まとめ
最終月ルールは、年の一部の資格で年間全額の拠出を可能にする一方、資格維持期間の条件があります。2026年では通常、2026年12月1日に資格を持ち、2027年12月31日まで維持する必要があります。
資格が安定して続くと見込める場合に使い、将来の保障が不確かなら月割りを選びましょう。