損失のある投資を売り、課税される売却益と相殺する方法です。損失が上回れば、一定額を米国の通常所得から差し引き、残りを繰り越せます。
ただし、売却に近い時期に同じ、または実質的に同一の証券を買うと、ウォッシュセール規則で控除できなくなる場合があります。
2026年のキャピタルゲイン税とVTI・VOO・VT比較をご覧ください。
何ができるのか
この方法は次に役立ちます。
- 実現した売却益の相殺。
- 損失が上回る場合、通常所得を最大3,000ドル減らす。
- 未使用の損失を翌年以降へ繰り越す。
- 課税口座の配分調整。
- 慎重に行った場合の税後収益の改善。
悪い投資がよくなるわけではありません。税負担は減っても、経済的には損失を出しています。
相殺の順序
利益と損失は次に分かれます。
- 短期:保有1年以下。
- 長期:保有1年超。
まず同じ区分で相殺し、余りを別区分と相殺します。損失がなお大きければ、通常は年3,000ドルまで、夫婦別申告なら1,500ドルまで通常所得を減らせます。
未使用分は繰り越します。
ウォッシュセール規則
株式や証券を損失で売り、その前30日から後30日まで、当日を含む61日間に実質的に同じものを買うと、通常は損失控除が認められません。
多くの場合、損失は永久になくなるのではなく、代替証券の取得原価へ加えられ、保有期間も調整されることがあります。ただし今年の控除は先送りされます。
対象期間
| 日 | 起こること |
|---|---|
| -30〜-1 | 実質的に同一の購入で規則が適用されうる |
| 0 | 損失で売却 |
| +1〜+30 | 実質的に同一の購入で規則が適用されうる |
売る前の買い付けも対象です。買い増し後に古い株を損失で売る場合によく見落とされます。
ETFと「実質的に同一」
税法には、該当するETFの組み合わせを明確に示す公開リストはありません。通常は、全く同じ指数の別ETFへの買い替えを避けます。
より低リスクとされる考え方は、近いが同じではない対象です。
- 米国全市場から別の広範な米国指数へ。
- S&P 500から米国全市場へ。
- 海外先進国からより広い米国外株へ。
判断が必要な分野です。同じ指数とほぼ同じ保有資産なら、リスクは高まります。
IRAと配偶者口座の落とし穴
複数口座をまたいで適用されます。課税口座の損失は、次の買い付けに影響されることがあります。
- 別の課税口座。
- 従来型IRA。
- Roth IRA。
- 申告方法や事情による配偶者口座。
- 配当の自動再投資。
IRAでは、損失が単に代替原価へ繰り延べられず、永久に失われる可能性があるため特に厳しくなります。
配当再投資にも注意
自動再投資が期間中に意図せず代替株を買うことがあります。損失実現を予定するなら、売る前に対象銘柄の再投資停止を検討します。
毎月配当、債券ファンド、頻繁に分配するETFで特に重要です。
計算例
ファンドAを6,000ドルの損失で売り、同年に4,000ドルの長期売却益があるとします。
結果は次のとおりです。
- 4,000ドルで利益を相殺。
- 残る2,000ドルで通常所得を減額。
- 繰越はなし。
残りが8,000ドルなら、通常3,000ドルを所得から差し引き、5,000ドルを繰り越します。
要点
ウォッシュセールを避け、記録を保てば節税できます。前後30日を確認し、実質的に同一の買い替えを避け、必要なら再投資を止め、上限超過分の繰越を覚えておきましょう。
関連記事
出典
- IRS Publication 550、ウォッシュセールと投資所得:https://www.irs.gov/publications/p550
- IRS Topic 409、売却益と損失:https://www.irs.gov/taxtopics/tc409
- IRS、Schedule Dの説明:https://www.irs.gov/forms-pubs/about-schedule-d-form-1040